ブログ | 京都にある左官店
京町屋・数寄屋建築・炉壇施工

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漆喰を構成する素材 2

 


ホームページをご覧いただきありがとうございます。
虫の音にも深まる秋を感じる頃となりました。
京都で京町屋・数寄屋建築を中心に広く左官工事を行っている「中須左官店」です。

 

前々回に引き続き漆喰を構成する素材についてご説明したいと思います。

今回は資源の少ない日本で唯一自給できる「石灰」についてです。

 

漆喰に使用される消石灰は石灰石を焼き、水を加え、消化させたものです。

石灰はアルカリ性であり、酸性の中和・不純物の除去・脱臭・殺菌などの

効果をもつといわれています。

 

使用方法は多岐にわたっており、セメントの原料、ごみ処理の際に発生する廃ガルの浄化、砂糖の精製や

身近なものだと、運動場の白線、乾燥剤などにも用いられています。

 

工業用の石灰と違い左官用の消石灰は昔ながらの塩焼き法が適しているとされています。

これは、とっくり型の土中窯に石灰石と石炭を交互に入れ、塩を散布し900~1200度で半日かけ

ゆっくり焼成するものです。

 

粒は均一でないものが品質的に良いとされていますが、作成するのに時間がかかるため、

現在はあまり作られていません。

 

次々回は左官にとって欠かせない「糊」についてご説明したいと思います。

 

 

中須左官店
京都府京都市中京区壬生高樋町65-58
事務所TEL:075-312-4656

2020.09.10

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