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聚楽壁の特徴とは

聚楽壁(じゅらくかべ)は、日本の伝統的な建築技法のひとつであり、主に茶室や庭園などで使用される特殊な壁の仕上げ方法です。

聚楽壁は、天然の材料を使用するのが特徴です。主に石灰や麻、砂などの自然素材を混ぜて作られ、その風合いは自然な温かさや質感があります。

聚楽壁の仕上げは粗めで、表面にわざと凹凸や粗い風合いがあることがあり、壁面が自然の石や土の質感を持ち、古風で風情のある雰囲気を出します。

 聚楽壁は時間とともに変化し、自然な経年変化が楽しめるのも大きな特徴のひとつです。色合いや質感が変わり、使い込まれた風合いが生まれます。

聚楽壁は、見た目だけではなく、石灰を主成分とするため、湿気を吸収して蓄え、乾燥すると湿気を放出する特性があり、室内の湿度を一定に保つ効果があります。

聚楽壁は手仕事で施工されることが多く、熟練した職人の技術が必要です。粗い表面を均一に仕上げる技術や、特有の風合いを作り出す技術が求められます。

施工した聚楽壁の素材の性質や風合いを最大限に引き出すために、湿度や気温、風通しの良さなど適切な施工環境が必要とされます。

聚楽壁は日本の伝統的な建築技法であり、和風の建物や庭園に独特の雰囲気と風情をもたらす重要なものとなっており、長く伝承され続けています。

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2023.09.20

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