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和風建築で使われることの多い黒聚楽とは?

黒聚楽は京都でよく使われている黒い塗り壁材です。
使用前はパウダー状のようになっていて、サラサラしています。
塗り壁として使うときは水を含ませ、使用していきます。

聚楽土にはいろいろな色があり、黒いものを黒聚楽土、黄色いものを黄聚楽土などと呼びます。

また、産出された地域によって名称が変わり、同じ黄色のものでも京都伏見稲荷で採れたものは稲荷山黄土と呼びます。

京都で採れた土を全体で京土と呼びます。
京土は聚楽土、稲荷山、京錆、京浅黄などがあります。
京土は着色せず、土本来の色をそのまま表現されています。

土壁を使うことは日本の気候や風土に適しています。湿度が高いことで、より一段と耐久性が増していきます。
水分を吸ったり、吐いたりといった調湿性があるため、より強固になっていくイメージです。

また、非常に落ち着いた色合いで日本の家屋にあっています。
土壁は50年以上たっても手を加えることなく、状態を維持できるほどの品質を誇ります。

調湿性だけでなく、防火性にも優れていて乾燥した地域でも外部の影響を向けて仮に壁に火がついても燃え広がることもありません。

そういった土壁の強さが今日まで京都でも広く使われている要素と言えます。

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2020.06.19

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